墨成（ぼくせい）2023.8

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渡辺加代子_作品 — 渡辺加代子
「離洛帖」には創成期の仮名を彷彿させる自由闊達な姿が見られます。
文字の大小、二字連綿、加減を加えた筆圧、沈静と躍動といった書の面白さと深さを観察し躍動感があります。

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峯尾由美子_作品 — 峯尾由美子
悠久の流れる懐素の書を繊細且つ大胆に観察し、躍動感を加えました。
「天地」は「天」で溜めこんだ勢いを「地」で開花させています。
草書千字文を、楽しみながら深く学んでいく覚悟を拝見します。

板橋明美_作品 — 板橋明美
空海の書には、どこを切っても躍動感とそれを鎮静させる線の深さがあります。
二字の中にそれを見事に掴み取った臨書です。
「妙」の終筆と「門」の３画目は絶妙です。

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高橋　凛（高校生）_作品 — 高橋　凛（高校生）
文字の大小、筆圧の変化等を繊細に臨書しています。
筆鋒を駆使した「絲竹」は、濃やかに蘭亭叙を観察していますね。

猪股由奈（中学生）_作品 — 猪股由奈（中学生）
宇宙空間に漂うガスや宇宙塵が集まったものが星雲で、
長い時が経って高密度で大質量に集まると新しい星になるそうです。
力強い。

大貫愛実（小学六年生）_作品 — 大貫愛実（小学六年生）
生きている間、休むことなく時が流れ過ぎてゆきます。
「人は時間において平等」だそうです。
強く誠実に筆を運んでいますね。

千田将生（小学五年生）_作品 — 千田将生（小学五年生）
千田君は鉄ちゃんかな。
半紙いっぱいに堂々と、しかも楽しそうに書けました。
「道」のシンニュウはどこまでも続く線路のようです。

前野良明（小学四年生）_作品 — 前野良明（小学四年生）
凄い馬力の火力ですね。
ガス、石炭、石油で発電することが火力発電ですが、
地球温暖化の影響が問題になっていますね。
抜群（ばつぐん）の迫力。

成戸陽茉梨（小学三年生）_作品 — 成戸陽茉梨（小学三年生）
強烈（きょうれつ）な自由ですね。
人間は自由を勝ち取るために努力し、闘（たたか）ってきました。
自由に伴う責任も背負っている陽茉梨さんの「自由」です。

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長岡丈裕_作品 — 長岡丈裕
強烈な深い線状の臨書ですね。
更に「弦」の最終線のように筆圧を抜いた繊細な線も随所に加えてみて下さい。
豊かな線状が生まれます。

実川　慶_作品 — 実川　慶
画数の多い字が並んだ課題でしたが、筆圧に変化をつけて、一点一画をていねいに運筆しています。
強い「心・一」も見事ですね。

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藤原美菜_作品 — 藤原美菜
難しい課題でしたね。
刻むように一点一画をしっかりと強く書けました。
「む」は時間から解放されたように伸びやかです。

小椋雅陽_作品 — 小椋雅陽
土砂降りの雨ですね。
年々、大雨の災害が問題になってきました。
「大」の２画目、「雨」の３画目は大雨を表現していますね。

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渡邊珠丸_作品 — 渡邊珠丸
真夏は、暑い、暑いと思っていたら、急に雨が降ってきたりしますね。
入道雲が発生したのかな。力強く素朴に書けました。

佐竹結芽_作品 — 佐竹結芽
ギンギラギンの夏がやってきました。
強いタッチの線で夏のお日さまですね。
ていねいに運筆（うんぴつ）しています。